VNCTST games 開発日誌

ゲーム開発日誌

電ファミニコゲーマー企画記事分析 #14 GOROman回

電ファミニコゲーマー企画記事分析のルールに従って、 http://news.denfaminicogamer.jp/interview/180806 を分析するエントリ。

今回はいつもに増して自分向け専用感が高い。

まとめ

  • ゲームの挙動やUIは、「現実世界」のモデル化を目指すのではなく、「夢の中の世界」のモデル化を目指すべき

    • ただし、ゲーム内でのストレス源となるべき「障害/敵役」は、「現実世界」からのモデル化の方が相応しいのでは?そうでもない?
      • 迷う…。例えば、ストレス源であっても、ホラゲの霊とかは「現実世界のモデル化」では全くなくむしろ「夢の中の世界のモデル化」に近い。ならば、やっぱり現実世界は不要では?
      • 単に、一律に「こちらが良い」とは決まらないだけでは?ゲームの内容に応じて向き不向きがあるというだけの話では…
  • 「情報量の調節」が超重要

  • 「ゲーム内価値」の維持が重要(たとえオフラインの一人用ゲームであっても)

  • AI執事/AIメイドの実装。ネット上のオートメーション化が可能な作業の自動化の自動化

  • クラスタ(ネット上の人員グループ)同士の隔離と、ライフサイクル(寿命)モデルの導入

    • どんなグループも、時間が経過すると機能不全に陥ると仮定し、そうなる前になんとかする為のルールを考える
    • ライフサイクルモデルをどこに適用するかでパターンが複数考えられる

引用パート

  • そもそも、現実の正確な物理演算なんて人間の脳は認識したくなかった

  • VR空間でオブジェクトを手に取るとき、手を近づけたらシュッってモノが手に吸い付くとかできるわけですよ。それって普通に考えたら現実とは違う物理法則だけど、実際にやってみるとすごく脳にとって快適

  • 僕も満員電車とかに遭遇すると「ドアを全部開けて、急カーブして振り落としてえ」とかって思います(笑)。でも、そういうストレスって、ある意味「この現実は脳に負担がかかっている」という警告でもある

  • 工具とかドライバーを探すのも一苦労で、結局見つからないから新しいドライバーを買ってしまう。そのせいで今オフィスにはドライバーが7セットくらいあるんですけど(笑)。VR空間だったら「ドライバー」って言ったらヒュンって飛んできてくれる


  • アニメの特徴って情報量が少ないことで、だから子供に好まれる映像表現として発達してきた

  • 現実空間というのはあまりに情報量が多すぎて、逆に情報をまったく取り出すことができない

  • そうしたある種のデフォルメによって、実写映画よりもジブリ作品の方が人間の脳がデコード可能な情報を多く詰め込むことができる。むしろ脳にとっては「実写よりも情報量が多い」と感じる

  • 現実の情報量ってノイズが多いので、記号化して詰め込んだほうが、客観的な情報量は一見減っているようでも、人間にとって理解できる情報量が逆転する


  • VRの可能性2:「非同期」コンテンツ


  • 僕はかねてから現金との換金性がないVR空間専用の通貨が生まれて欲しいと思っていて。

  • 「バーチャルレアリティ」

  • そのためには「これはVR世界に一個しかありません」みたいな感じの、価値のレアリティを担保する必要がある

  • いずれシリアルナンバー入りのアイテムとかが出てくる


  • 人間はそのうち『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドみたいなAIを一人一体ずつ持つようになると思うんですよね。そいつは例えば自分の行動履歴から、必要なものを自動的に買ってきてくれるんです。『こち亀』が199巻まであったら、200巻も買ってくれるみたいな

  • 今って、先生の負担を減らすためにペーパーテスティングを使ったONE to MANY(1対多)の教育なのが問題だと思うんですよね。本当はONE to ONE(1対1)の方がいい。いずれ、VR空間にマンツーマンのAI先生を出現させるみたいなことができるようになると思いますよ。

  • 例えばAI先生にお小遣いの使用を制限できる権利が委任されている、みたいなのは間違いなく効きます

  • ちゃんと達成感の報酬系もシステムに組み込まれているんですよ。「サボったら1週間ガチャ引けなくなるけど、頑張ったらスーパーレアが出やすくなる」みたいな


  • 僕は自分の属したいクラスタに所属できるのってすごく幸せだと思っているので、これからはもう各々が信じているVR空間のクラスタに属していけばいいと思うんですよね。VRだと、エコシステムやある種の税収システムを作るとかで、カジュアルに建国ができると思いますし

  • 大人数でやったらコミュニケーションできないわけで、あのアーキテクチャは実は間違いじゃなかった、むしろ狭いクラスタを作らないといけなかった

  • エバークエスト2』以降の時代はパーティ単位でダンジョンが自動生成(インスタンスダンジョン、略称はID)されるようになりましたよね。それが幸せの世界

  • ジオンと連邦が離れていれば戦争はしなかったわけで、相反したクラスタを混ぜるとお互いの正義で戦争になるにきまっているんですよ。結局、クラスタ同士の微妙に重なっている部分でいつも喧嘩している

  • ネットの炎上記事も「Aクラスタ向けの記事をBクラスタの人が読んで、Bクラスタの人が激怒」というパターンが本当に多い

  • 最終的にはクラスタですらなくなって、AIによってそれぞれが見ている現実を変えた1人1ワールド制にすればいいんじゃないですかね。圧倒的なディストピアだけど、人類は間違いなく幸福になれますよ